建物の外部を覆う外壁。サイディングや塗り壁材など、様々な素材が使われています。
それらと比較した場合、コスト面で「外壁タイル」は割高と言われています。
しかしそれでも、あえて外壁に「タイル」を使う理由って何でしょうか?今回は外壁にタイルを選ぶべき3つの理由をお伝えいたします!
まずは、外壁にタイルを施工する簡単な手順から。
1.胴縁に専用の下地サイディングを施工
通常のサイディング仕上げでは継ぎ目にシーリング材を打って、これが完成形となります。
2.継ぎ目にジョイントテープを貼る
サイディングの板間に1枚のタイルがまたがないよう、ジョイントテープを貼ります。なのでテープはタイルのサイズより大きいものを選ぶ必要があります。
3.弾性接着剤を塗布後、タイル施工 タイル同士の継ぎ目にシーリング材を使わずに済むため意匠性アップ!
このようにして、外壁タイルは施工されているんですね。
ではここから、外壁をタイルにするべき3つの理由を見ていきましょう。
【外壁をタイルにする理由】1.とにかく耐久性・対候性!
施工手順を見て頂いた通り、下地サイディングの上から施工されるタイル。
つまり、サイディング+タイルの二重構造がハードな外部環境から建物を守っているという事が言えます。紫外線や台風などにも強いタイルは建物にとって守備力抜群!まさに外壁を守るのに適した素材なのです。
【外壁をタイルにする理由】2. メンテナンスがほとんど必要なし
サイディング外壁は20年程度で表面防水のため塗装のメンテナンスをするのが一般的です。メンテナンスをしない場合、外部から水が浸透し湿気の多い建物になることも。
その点、タイル外壁には塗装塗り直しなどのメンテナンスが不要。初期費用に対してランニングコストがかかりにくいという、長期的なメリットが大きいのです。また耐久性が高いため、長く使用しても意匠性が損なわれることはほとんどありません。
【外壁をタイルにする理由】 3.貼り分けによる建物の高寿命化の実現
とはいっても、建物全面をタイル張りにすると初期費用はそれなりにかかります。
そんな時は、サイディングに対してタイルを部分貼りすることがお勧めです。理由は2つ。
1つ目は「目に見える・手で触れる部分のグレードアップ効果」。建物の中でも最も目に入りやすく手で触れやすい出入口の外壁をタイルにして、それ以外の箇所をサイディング施工することで、コストを下げつつ意匠性を上げることができる事。限られた場所でも身近なところに高級感のあるタイルを使えば、空間のグレードアップが可能に。
2つ目は、外壁でも、比較的太陽に当たる部分にタイルを施工し、太陽が当たらない部分にサイディングを使うことで建物の紫外線劣化部分を軽減ことが出来ます。定期的メンテナンスが必要なサイディングをより長く持たせるためにも、太陽光に当たる箇所にはぜひタイルを使うとGood!
以上が外壁にタイルを使う3つの理由でした。
コストやメンテナンス、耐久性を考え使用する場所や素材を使い分けることで、建物がより長く素敵で快適な状態でいられる。そして安心して暮らすことが出来る。そんな素材の代表格なのがタイルと言えるのではないでしょうか。
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