SOLIDO(ソリド)は外壁サイディングメーカー、ケイミュー株式会社が開発した「新しい」仕上げ材のことです。
セメントの質感を生かした窯業系平板スレートなのですが、これまで外壁専用の商品が主だったケイミューが建物内部にも施工できるよう素材にこだわりぬいて開発したのがSOLIDOシリーズなんです。
この新しい仕上げ材SOLIDOについて、今回はタイルと似ているようで実はとても個性的なSOLIDOタイプMシリーズについて深堀していきたいと思います。
SOLIDO特徴1. 1枚として同じテクスチャーがない、ずっと変化し続ける「生きている」表情
今回ご紹介するSOLIDOタイプMシリーズは「鉄黒」「セメント」「錆茶」「灰」の4色展開となっております。
Mシリーズには606×303ミリまたは606×151.5ミリのフラットタイプと910x414ミリのラップタイプがあります。
また、最近約300角サイズやヘリンボーン貼り専用サイズなど、空間に合わせたサイズバリエーションも展開している人気の仕上げ材です。
インダストリアルや和モダンテイスト、ジャパンディスタイルなどにも使えそうな充実した色展開やサイズ展開はもちろんですが、SOLIDOの魅力はそれだけではありません。
なにより他の仕上げ材と異なるのは、「コントロールされていない自然に任せたテクスチャー」です。
SOLIDOはタイルやクロスと違い、あえて色むらや柄をコントロール下に置かず、セメント系の質感を追求し素材から出た自然な色合いと湧き出る白華(エフロレッセンス)によって1枚1枚異なる仕上がりとなります。
つまり、1枚として全く同じ色や柄がないのです。
本来、製造業界では「再現性」が高く「均一」に「管理」できるものが評価され多用されてきましたが、SODLIDOはそれらとは全く真逆の商品と言うことが出来るでしょう。
またSOLIDOは施工した後にすら環境によってその色合いや白華の風合いが変化し続けます。
計算できない偶然の産物であり、そして変化し続ける素材だからこそ、建物を「一緒に生きているもの」として表情付けてくれる仕上げ材なのです。
SOLIDO特徴2. 持続可能素材を目指したアティチュード
SOLIDOは「真新しいもの」ではなく、「環境の循環の一部」となって存在することに価値を見出している素材です。
だからこそ商品の製造過程や施工で発生する廃材をリサイクルし、環境負荷を低減する取組みをしています。
またSOLIDOシリーズの中のFタイプでは、コーヒー豆などの廃材を原料の60%とした商品もあります。
不要物として生じる材料を積極的に取り入れ廃棄物を減らし自然や社会への負荷を減らしていく。
社会の中で生産活動を行う責任と未来への還元が、SOLIDOという素材の中には色濃く表現されています。
SOLIDOは、廃材や廃棄物の問題を抱える建築業界の中でも、より世界の持続可能性を目指す姿勢を持った商品であり、これからの仕上げ材が必要とされる共存共栄のサイクルを担う「新しい時代」の素材なのではないでしょうか?
以上、SOLIDOシリーズMのご紹介でした。
しあげギャラリーではSOLIDOタイプM(フラットタイプ)の展示を行っておりますので、ぜひ現物の素材感を見に来てくださいね。